アンヌ・ブラック

先の大地震と大津波により、日本では多くの命が失われ、また数え切れない程の建物や家屋、

そして人々の思い出を消し去りました。

しかし破壊の荒地にあっても、芸術や創造力そして美は、その足元に在り続けています。

この信念は、デザイナーで、デンマークのデザイン賞受賞者である、Anne Black を動かしました。
地震により被災した、陶芸の里・栃木県益子町。工房から引き揚げられる、夥しい数の破損した焼物。
この器の破片を、anne black のコレクション ―海の色を映し出す tiltシリーズの新作品― の中に組み込み、
震災からの復興・再生のシンボルとなるコラージュ作品を生み出す思いに駆られたのです。

遥か遠い地の自然災害に、つながりを見出すことを難しいとを思う人もいるでしょう。
しかし、地震によってその形が失われた、器に込められていた美学や、陶片の持つ芸術的な美しさ、
それらを Anne Black の詩的宇宙の中に融合させることは、彼女にとって自然の流れでした。


  「私は海がとても好きで、週末は多くを海のそばで過ごしています。
  私のこの海への思いと、割れた器のかけらの語る、数々の物語や運命、
  記憶との間に、私は自然な結びつきを覚えました。
  そして、これらの『記憶』を伝えるため、ともに『水の存在』を表現するために、
  このコラージュ作品を寄与しました。」

  「水は、命の源であると同時に、破壊の力そのものです。
  私たち人間は、自然の前では無力で、身を委ねる存在でしかないのです。」 


きらめく露の玉から、深海の底まで、Anne Black の芸術作品は、水の持つ様々な色彩や表情を引き出します。
水は時に雪に、そして雨、露、滴、泡として、また海や雲に姿を変えてコラージュ作品の中に現れます。
彼女の愛する海は、北欧全土の雰囲気を織り成す要素として、また静けさとインスピレーションのために欠かせない存在です。

Anne Black は、このコラージュ作品によって、日本の皆さんが安らぎを見出し、また芸術創造に向ける変わらぬ探究心に貢献ができればと願っています。そして、国家再建に向け邁進されることを祈念致します。


  「生命に満ち溢れた豊かな海と沃土。そして時に訪れる脅威。
  日本は、これら相対する自然の力の象徴です。
  あの痛ましい出来事と、私達を結ぶ、万物の普遍的で詩的な美しさ、
  その光と影の間に、この世界は形作られているのです。」

 

*プレスリリースより引用

 

リビルド益子

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