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寄付金のご報告

皆様へ

日頃より私たちリビルド益子の活動にご支援いただき、ありがとうございます。

このたびは、皆様から頂戴した支援金についての報告をさせていただきます。

 

まず、昨年9月の土祭で主な活動を終えた後、進行・報告が滞っておりましたことをお詫びいたします。大変申し訳ありませんでした。

 

昨年末に全ての集計を終え、旅するカケラの展示の際の寄付、繋がるカケラでの作品販売による寄付、そしてご縁のある皆様からいただいた支援金総額は¥348,128 となりました。

 

あの日から、益子は本当に多くの方々から支援の手を差し伸べていただきました。

 

益子の人間国宝、故・島岡達三氏と交流のあった海外の陶芸作家たちによる多額の寄付や、国内外から「益子焼のために」と益子焼復興支援センターへ寄せられた寄付は、窯業資材購入金券というかたちで応募者に支給されました。

また岐阜県からは、登り窯再建のための耐火レンガや窯業資材の寄付もありました。

 

この2年間、益子の焼き物従事者各々が、このようなご厚意を支えにして、大変ながらも手を休めることなく再興を進め、益子はだいぶ落ち着きを取り戻しつつあるように感じます。

春と秋の陶器市の来場者は、震災後に過去最高を数え、普段の観光客も回復してきています。

 

 

しかし、その一方で、リビルド益子発足当初には思いもよらなかった事態が重くのしかかってしまいました。

 

福島第一原発の事故による放射能汚染問題です。

 

福島県に隣接する栃木県も、農作物などに被害が出てしまいました。

焼き物も土や木などの自然由来の素材を多く用いますので、私たちも不安に駆られる日々を送っていました。

 

そんななか、益子の個人病院・古川内科胃腸科のご家族を中心とした有志の方々によって「益子放射線測定所」が作られました。

病院敷地内に検査所を建て、細かい核種も判別可能な機械を導入し、農作物はもちろん、他の検査所では取り扱わない陶磁器の原料の持ち込み検査を受け付けています。

手頃な検査費で、地元はもちろん県外の方も利用されているそうです。

 

他の検査所では、検査結果の返答は「安全or汚染」のみで、汚染数値の詳細を教えてくれないところもあるそうですが、こちらでは検査結果の数値を全てお渡しして、検体提出者が安全安心の確証を得られるようにしているとのことです。また、東電への賠償請求資料としても役立てられました。

ホームページ内でも、公開可能な検査結果を公表しています。

http://mashikosokuteisho.blog.fc2.com

 

私たちは反原発などを掲げた団体ではありませんが、このような施設は稀で、なおかつ益子ならではの方針で焼き物従事者へも理解ある活動をされていて、益子焼への貢献も大きいと判断しました。

メンバーと話し合った末、この測定所への寄付を決断し、代表の古川洋太郎氏へ寄付の提案をいたしました。

 

代表の古川洋太郎氏にお話を伺うと、測定所はボランティアスタッフによって運営され、自然由来の核種と原発由来の核種の判断が難しい検体は、県の専門機関に詳細検査を行うため高額な検査費が必要な時もあったり、また測定器の管理などの費用捻出も課題となっているようで、寄付の提案に非常に助かりますとのご返答をいただきました。

 

これらを改めてメンバーに報告し、双方合意のもと、去る6月9日に支援金全額を受理いただきました。

 

放射能の問題は数年で解決するものではなく、新たな風評被害も起こしかねないデリケートなことなので、ここまで時間が掛かってしまった面もありましたが、見えない危険をいたずらに恐れて迷走することなく、問題があるなら目をそらさずに取り組んで、安心して、誇りを持って作陶ができる環境を整えることが大切だという考えに至りました。

 

皆様からの寄付のご意向に恥じない判断だったと確信しておりますし、皆様の善意が、益子の多くの方々の不安を取り除くための助けになるとも確信しております。

 

これでリビルド益子の活動は終了となります。

何とかしたいという感情が先行し至らぬ点ばかりではありましたが、益子を想う皆様の善意と、同じく益子を想うメンバーの使命感があったので、ここまでこられたと感じております。

 

以上をもちまして、寄付報告とさせていただきます。

そして最後にもう一度、皆様のご協力に感謝申し上げます。

 

本当にありがとうございました。

 

これからも、皆様に愛されるやきものを作り出せるようメンバー一同邁進していく所存です。

 

今後ともどうぞ益子の焼き物をよろしくお願いします。

 

リビルド益子一同

 

旅するカケラ 2012 土祭

繋がるカケラ 2012 土祭

土祭2012 

土祭2012公式フォトグラファー 矢野津々美

リビルド益子

【カケラについて】

私たちが活動で使用しているカケラは全て、御提供頂いた作家・窯元のものを用いております。

 

また、カケラのみの提供は行っておりません。

 

 

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